いただいた4つのご依頼に対し、このレポートのどこで答えているかを最初にお示しします。
課題は2軸に分かれます。【軸A】そもそも見られている数(PV)を増やす。【軸B】今来ているユーザーを、予約・単価に変えきれていない。来店率自体はエリア平均を上回っており、入口の質は悪くありません。だからこそ「もっと取れるはずが取れていない」――それが本題です。
人気店との差(保存数で最大15倍)を生むのは、ページの見せ方と商品設計。競合の勝ち要素を取り込んでPVの伸びしろを取りにいく。「PVを直接増やす打ち手はどれか」への率直な回答はPART3冒頭の「月1万PVへのアンサー」に明記しています。
7,814PVという母数があるのに、予約は2名・5,000円台に集中。単価と宴会サイズを取りこぼしている。ここは今日から回収できる。
今は5,000円台に一極集中。上の価格帯を「作っていないから売れていない」状態。同エリアで7,000〜8,000円は現に売れています。
軸B・効果↑大/工数小釜めし・牡蠣タルタル・味変ソースなど、競合が持たない武器がコース名で埋もれている。「何の店か」を一言で立てる。
軸A+B・効果↑大/工数小歓送迎会・女子会・少人数貸切。商品はあるのに導線がない。競合は全コースにシーンを書いています。
軸B・効果↑中/工数小〜中今は割引・おまけのみ。競合は「+地酒飲み放題で上位コース」等のアップセルで単価を上げている。既存の割引は残しつつ、単価用を1本足す。
軸B・効果↑中/工数小このレポートは、事実(データ・競合実測)は言い切り、打ち手はあえて絞りません。
店のことを一番わかっているのはオーナーご自身です。私(分析担当)の役割は、数字で現状と競合を正確に映し、「こういう選択肢がある」と判断の材料を並べること。選択肢のマークが付いた箇所は、どれを選ぶか・組み合わせるかをオーナーが決められるように書いています。
※「目標 月1万PV」はオーナー設定の目標値として扱っています(本レポートでは目標の妥当性は判断せず、達成への道筋を示します)。
まず自店だけを見ます。食べログのプレミアムレポート(自店専用データ・13ヶ月)と管理画面の設定状況から、強い所と弱い所を5系統で切り分けました。
食べログ プレミアムレポート(13ヶ月)=来店率・コース金額分布・予約人数分布。店舗管理画面=写真・空席・座席の設定状況。電話コール記録(7ヶ月・146件)=日別(曜日つき)と時間帯別の成立/不成立。いずれも自店専用の一次データです。
PVは目標1万に対し現状7,814(未達)。ただし来店率はエリア平均を上回り、「ページを見た人を来店につなげる力」は悪くない。問題は、その今の7,814PVすら、予約・単価に変えきれていないこと――単価(6,000円以上が0%)と宴会(2名に全振り)。どちらも店の実力ではなく、食べログ上の見せ方・商品設計の取りこぼしなので、まず管理画面側で回収できます。
検証済みの実測値です。合格/不合格の断定はせず、事実だけを並べます(判断はオーナーに委ねます)。
ネット予約のコース金額を分布で見ると、天井がはっきり出ています。
食べログのプレミアムレポートには、店にかかってきた電話予約が「成立したか・しなかったか」を記録する機能があります。その成立率を食べログがA〜Eの5段階でランク付けしたものが「電話ランク」。自店は今D=下から2番目です。
前提:営業時間は 火〜金 17:00〜23:00・土 16:00〜23:00・日月定休(公開情報で確認・2026年7月)。記録された146件(25年12月〜26年6月)を曜日(日別データ)と時間帯の2軸で再集計しました。※両集計とも全月の合計が一致することを検算済み。
プレミアムレポートの判定だけ見ると、「電話対応に問題がある店」に見えます。普通ならここで「電話対策をしなければ」となるところです。――が、対策にお金や人を割く前に、この「D」が本当に対応の悪さなのか、146件を1件ずつ確かめる必要があります。
食べログの店舗管理画面には、まだ設定していない項目があります。それぞれ「何の設定か」「設定するとどうなるか」を並べます。
| 未設定の項目 | それは何か | 設定するとどうなるか |
|---|---|---|
| 空席情報が未登録 | 「今夜この時間、何席空いているか」を食べログ上に表示する機能。ネット予約枠の開放とセット。 | 「今すぐ入れる店」を探す当日客に見つけてもらえる。予約枠を開けている店は食べログの標準検索で上位に出やすくなる(実測)。 |
| 座席・空間の写真がNO PHOTO | 「貸切」「テーブル席」など座席カテゴリごとの写真枠。今は一部が写真なし。 | 「12〜16名で貸切れる」ことが写真で一目で伝わる。宴会・貸切の訴求(1-4)の裏付けになる。 |
| 6,000円超コースが貸切プランにしか無い | 通常のネット予約から選べる上位コースが存在しない状態。6千超は貸切専用。 | 通常予約に上位コースを1本置けば、単価の天井(1-3の0%)が動く。PART3-①の中心施策。 |
新宿エリアの串揚げ20店を実測し、自店を同じ土俵に並べました。ここで分かるのは「立地や価格では説明できない差=見せ方と商品設計の差」があるということです。
競合20店の点数・口コミ数・保存数・コース構成・コース実文言を食べログで実測(2026年7月時点)。保存数=そのページを「後で行きたい」と保存した人数で、需要の大きさの代理指標として使います。保存数はPVそのものではなく、掲載歴が長い店ほど貯まりやすい点に注意(DATAタブ参照)
「伸びている店」は、点数が高い店ではない。「固有の名物を言語化し、高単価コースを刻んで持ち、利用シーンを明示している店」です。この3つはすべて食べログの管理画面で変えられる要素。自店に足りないのは実力ではなく、この「見せ方の型」です。
横軸=保存数(需要)、縦軸=点数。右上ほど「需要も評価も高い勝ち組」。自店は赤で点滅表示。
保存数の多い上位グループと少ない下位グループ(自店はこちら)で、コース設計を比較しました。
ホットレストラン受賞店=新宿六・かきび・鳥居くぐり・南蛮亭。だが点数は3.38〜3.52で、非受賞の立吉3.55・段々屋3.49より低い店もある。点数で受賞しているのではありません。共通項は①名物を固有名で言語化 ②利用シーンを明示 ③コースを刻む。3つとも自店が管理画面で今すぐ変えられる要素です。
■ 根拠:20店の実データ+各店コース文言の実測(2-6で詳述)
各店のコース最安〜最高を横棒で表示。ここで重要な注意点があります(下の解説参照)。
グラフをよく見ると、保存1位の新宿六は2,800〜5,800円で、自店より高単価まで刻んでいません。つまり「高単価コースを持つこと」は"勝つための必須条件ではない"。ここを見落とすと「じゃあレンジを広げなくてもいいのでは?」となります。正しくは、勝ち店には2つの型があります。
| 観点 | 自店 私の串 | かきび | 南蛮亭 | おねぎや |
|---|---|---|---|---|
| 名物の固有名 | コース名に無し | のどぐろ/和牛/土鍋ご飯 | アスパラ巻き(発祥) | 葱鮪鍋/千寿ねぎ黒焼き |
| コンセプト一言 | 無し | 鮮魚と炉端 | 老舗・継ぎ足しタレ | ねぎ料理専門 |
| 価格の刻み | 5,000/5,500/6,000 | 4,000〜7,500の4段 | 5,000〜8,000の5段 | 2,980〜8,000の5段 |
| 6,000円超 | 貸切のみ・実績0% | 7,500円が売れる | 7,000/8,000円 | 8,000円が売れる |
| シーン明示 | 弱い | 接待・お食事会 | 全コース歓送迎会 | 全コース送別会歓迎会 |
| 飲み放題の扱い | 主役(コース名先頭) | 付随(名物が主役) | 付随 | 付随 |
自店の推し「米油=軽い・もたれない」は良い訴求ですが、この激戦区では"差別化"になりません。段々屋は口コミで「良い油」、立吉は公式で「独自の油・軽い食感」、口コミタグは「油っこくない」。食べログ上には「米油を使ったこだわりの創作串揚げ」と書く別の店も存在します。「軽い・あっさり」は新宿串揚げの共通言語で、米油だけを掲げても勝ち店と同じ棚に並ぶだけ。
→ だから米油は「捨てる」のではなく「入口の安心材料」として残し、看板の主役は自店だけの固有名物に置くのが得策です(PART3で候補を提示)。
■ 根拠:競合公式・口コミの実測(2026年7月)
自店の味変ソース10種は常設で確定(自店公式・ホットペッパーの一次情報で確認済み)。競合実測では、ソースの"種類数"を打ち出す店は串の坊が3種前後、かっちゃんが5種等で、10種級を種類数として掲げる店は確認した範囲に存在しませんでした。ただし全店網羅の調査ではないため「唯一」とは言えず、「確認範囲で最多クラス」が正確な表現です。
差別化の"格"は釜めしと区別します。〆の釜めしは競合20店にゼロ=完全な固有資産。一方ソースは競合も持っており、自店の優位は"数"。だからソース10種は看板の主役ではなく、「10種で味変できるから、飽きずに何本でもいける」という体験の言語化(PART3・案3)を支える補強要素として使います。
■ 根拠:自店公式・ホットペッパー(常設の一次確認)/競合各店ページの実測(2026年7月・全店網羅ではない)
ご依頼の「人気クーポン」。ここは「クーポン=割引=単価が下がる」という直感と逆のことが起きているので、先に答え(作るべきクーポンの完成イメージ)から見せます。
① 松7,500円・竹6,000円が"実在の販売価格"として掲載されていること。施策①で作るのが先——①と④はセットの施策です。
② クーポン価格は「竹より高く・松より安く」の間(6,000〜7,500円)に置くこと。
③ 比較に使う「通常7,500円」は実在の販売価格のみ。架空の"通常価格"を作って安く見せるのは景品表示法上の有利誤認リスクがあります。
※「6,800円(+800円)」という幅は例。粗利と相談して調整できます。
カラクリ①:利用金額の"下限条件"をつける。「5,000円以上のご予約で〇〇」とすると、4,000円で帰るはずの客が条件を満たすために5,000円コースを選ぶ。割引の見た目で、実は下限を引き上げている。
カラクリ②:アップセル。上のクーポンがまさにこれで、上位コースを「定価より安く・今の予算より高く」提示して選ばせる。値引き(▲700円)と増収(+800円)が同時に起きるのは、客は"松の定価"と比べ、店は"竹の会計"と比べているから。クーポン価格を竹と松の間に置く——設計は突き詰めるとこれだけです。※出典:飲食店クーポンの客単価向上手法(複数の業界解説で共通して示される定石)
| 同じ客1組(竹6,000円を検討中) | 割引クーポン「500円引き」 | アップセル「+800円で松に(通常7,500円)」 |
|---|---|---|
| 客の会計 | 6,000円 → 5,500円 | 6,000円 → 6,800円 |
| 客の"得"の根拠 | 会計が500円下がった | 松(定価7,500円)の内容が700円安く手に入った |
| 店の売上 | ▲500円 | +800円(竹で終わるはずの会計との差) |
どちらも客は「クーポンで得した」と感じますが、比べている相手が違います——割引は「元の会計」、アップセルは「上位の定価」。だからアップセルは客に得をさせながら、会計を上げられる。前提3条件は上の赤枠のとおりです。
この目で自店と競合のクーポンを並べると、役割の違いが見えます。
| 店舗 | クーポンの内容(実測) | 仕組み |
|---|---|---|
| 私の串 | 平日ハッピーアワー ドリンク300円均一/コース予約でウコン/チェキ&寄せ書き/8名以上で会計10%オフ | 集客・割引・おまけ(単価を上げる設計はなし) |
| 南蛮亭 | 「+プレミアム地酒 飲み放題」で串コースが5,500円→7,000円に。上記と同じ構造(上位セットの定価より安い提示)と見られる※参照価格(単品合算)は未実測・推測 | カラクリ②アップセル |
| 段々屋 | 飲み放題を本体に含めず「+2,000〜2,500円」で別付け | カラクリ②に近い |
| (定石) | 「5,000円以上のご予約で1品サービス」等 | カラクリ①下限条件 |
冒頭のクーポンをもう一度。客は松の定価7,500円と比べて「6,800円=700円得」と感じる。店は竹の会計6,000円と比べて「6,800円=800円増」。比較の基準が客と店で違うから、値引きと増収が同時に成立します。割引した700円の"原資"は店の懐ではなく、竹6,000円と松7,500円の間にある1,500円の幅——この幅を客(700円の得)と店(800円の増収)で分け合っているのが、この仕組みの本体です。
似た別物との区別:「今回だけ安く体験してもらい、次回から定価で」という"お試し値引き型"とは別の手法です。お試し型は将来の定価払いに賭ける設計で、下の注意にある「安くないと来ない客」リスクを踏みます。アップセル型はその場の会計が竹より800円上がる——将来に賭けず、その場で回収します。
自店の現行クーポンは割引・おまけのみで、この「もう一段上を選ばせる」型が1本もありません。だから単価に効いていない。やるべきは「割引をやめる」ことではなく、アップセル型を1本足すことです(PART3-④)。
■ 根拠:自店・競合クーポンの実測(食べログ/ホットペッパー・2026年7月)+飲食店クーポンの客単価向上手法。南蛮亭の参照価格(単品合算)は未実測のため、同構造との見立ては推測。
ここからは打ち手です。ただし「これをやりましょう」とは決め打ちしません。分析から見える仮説と、それに対する複数の案を並べます。どれを選ぶか・組み合わせるかはオーナーの判断です。
各施策には「なぜ効くか(PART1・2の根拠)」→「候補案(複数)」→「想定効果(前提つき)」の順で並べます。効果は、検証済みの数字に紐づくものだけ数値で、それ以外は方向性(↑大/↑中/基礎)で示します。過大な約束は避けています。
やることは多くありません。まず2つ(①コース刻み・②名物言語化)に絞って着手してください。この2つが工数小・効果大で、PART1の穴(単価・宴会)に直接効きます。それ以外は「①②が回り始めてから」で十分です。
最初に率直にお伝えします。食べログ内に「PVだけを直接・確実に増やす」即効の打ち手は、有料広告枠を除けばほぼ存在しません。PVは「検索・ランキングでの露出 × ページを開きたくなる魅力」の結果として動く数字であり、直接操作できるレバーではないからです。これを曖昧にして「この施策でPVが1万になります」と言うのは誇大です。本レポートはそう書きません。
その上で、本レポートの施策のうち軸A(PV)に効く経路はこの4つです。いずれも「露出」か「開きたくなる魅力」を動かします。
それでも①②を最優先に置く理由は、順序の合理性です。現状は来店率がエリア平均超なのに、単価6,000円以上が0%・予約の65.6%が2名(PART1)。つまりバケツに穴が空いた状態で、先にPVを増やしても増えた分から漏れ続けます。先に穴を塞げば(軸B)、今の7,814PVのままでも売上が増え、PVが伸びた時の回収率も上がる。軸Aを後回しにするのではなく、②⑤が軸Aを兼ねる設計です(②は軸A+B、⑤は軸Aの基礎整備)。
以下、この順で詳しく見ます。まず最優先の2施策から。
現状は5,000円台に64.7%集中、6,000円以上は0%(PART1-3)。同エリアのかきび7,500円・南蛮亭8,000円・おねぎや8,000円が現に売れている(PART2-5・型②)。上位コースが無い=取れる単価を自ら外している状態。まず「梅・竹・松」の3段に整理し、松で天井を1本つくります。
■ 根拠:PART1-3(金額分布)/PART2-3(上位グループの約6割が6千超を保有)2-5(型②)2-6(競合の型)
価格と中身の"型"の提案です。中身の名物は施策②の候補から選んで差し替えられます。
管理画面にコピー&ペーストできる形まで落としました。「全◯品」の品数のみオーナー確定が必要です(原価と相談のうえ数字を入れてください)。文字数上限に合わせて短縮名も併記しています。
事実:現状のネット予約は5,000円台が64.7%・6,000円以上は0%(PART1-3)。
仮定(未検証・仮置き):基準単価を現分布の中心帯から5,500円と置く。導入後、コース利用者のうち10%が松7,500円、20%が竹6,000円を選ぶと仮定する。
計算:コース利用100名あたり、松で(7,500−5,500)×10名=+20,000円、竹で(6,000−5,500)×20名=+10,000円。合計+30,000円/100名(客単価+300円/名 相当)。
※移行率(10%/20%)は仮置きであり効果の約束ではありません。実際にどれだけ動いたかは、翌月以降のプレミアムレポート「コース金額分布」で確認します(下の「効果の確かめ方」参照)。移行がゼロでも「6,000円超の受け皿が存在する」状態は作られ、機会損失の構造は解消されます。
米油だけでは競合と同じ棚(PART2-6の要注意)。だが自店には競合20店が持たない固有アセットが実在します(釜めし・牡蠣タルタルなど)。これらをコース名・PR文・写真キャプションで"固有名"にするのが施策②。かきびが「のどぐろ・和牛・土鍋ご飯」で伸びた型を、自店の素材で再現します。
■ 根拠:PART2-6(競合はコンセプト言語化・自店は未活用)/自店ページ・口コミの実測
なぜ主軸か:公式サイトが『〆には季節の釜飯』を名物として明記。かつ競合20店に「釜めしを〆の名物にしている店」は実測で存在しない=完全な固有資産。季節替わり(とうもろこしご飯など)で"また来る理由"も作れる。
出典:公式サイト・ぐるなび("〆の釜めし""季節の釜飯"と明記)/競合20店の実測(該当なし)
差別化:強(他店がやっていない)なぜ推すか:店が自ら"人気の創作串"と紹介し、No.1コースの目玉に据え、トップページの看板写真にも使っている(殻ごとの盛り付けで写真映え)。かきびが「のどぐろ」を顔にして伸びたのと同じ「視覚で選ばせる一品」の役割。
出典:公式サイト・ぐるなび("人気の創作串「牡蠣タルタル」入り")/食べログNo.1コース説明/店トップの看板写真
差別化:中(自店の看板。"殻ごとの見せ方"で立つ)なぜこの形か:「米油」単独は競合も訴求済みで弱い(PART2-6)。だが口コミで最も多い実感が「胃もたれせず何本でも食べられた」。これを案1の"締めの釜めし"に接続すれば、「軽い→たくさん食べられる→締めまで楽しめる」という体験のストーリーになり、米油が活きる。さらに常設10種の味変ソース(確認範囲で新宿エリア最多クラス・PART2-6)が「何本でも飽きない」の根拠としてこの流れを支える。ソースは主役ではなく、体験の言語化を補強する脇役として溶かし込む。
出典:自店口コミ("胃もたれせず何本でも食べることができました"等が最頻出)/公式の米油訴求/ソース10種の常設=自店公式・ホットペッパーで一次確認、競合比較はPART2-6
差別化:中(入口の安心材料。単独でなく接続で効く)最優先ではありませんが、工数は小さく、①②の効果を底上げします。余力ができたら着手を。
12〜16名貸切・団体10%オフは設定済みなのに予約は2名に全振り(PART1-4)。競合は全コースに「歓送迎会」「女子会」を明示。自店は座席・空間の写真がNO PHOTOで「少人数でも貸切れる」が視覚で伝わらない(PART1-6)。
■ 根拠:PART1-4(人数分布)1-6(写真欠落)/PART2-6(競合のシーン明示)
チェキ・寄せ書き特典と相性◎。春秋の需要期に強い。おねぎや・南蛮亭が全コースで明示している王道シーン。
王道・優先度高「個室なし」を弱みにせず"1フロア貸し切れる"を強みに反転。他の大箱と違う"アットホームな貸切"を売れる。
強みの反転米油の軽さ+牡蠣タルタルの映え。口コミにも女子会利用が実在。名物3案(釜めし・牡蠣タルタル・米油×何本でも)と直結する。
自店の強みと合致松7,000〜7,500の"格"を活かすシーン。かきびが「接待・お食事会」で使う型。落ち着いた大人利用。
松と連動全6席のカウンターで揚げる様子が見える立地を活かす。常連化・平日稼働の底上げ。宴会と別軸で取れる客層。
平日づかい口コミにある「隠れ名店」の声を活かし、飲屋街の奥という立地を"隠れ家デート"に変換。差別化の余地あり。
立地の反転自店のクーポンは割引・おまけのみで、単価を上げる設計が入っていない。南蛮亭は「+地酒飲み放題」のアップセルで5,500円→7,000円にしている(PART2-7のカラクリ②)。既存の集客用クーポン(軸A)は残したまま、単価用(軸B)を1本足すのが競合の勝ち筋です。
■ 根拠:PART2-7(自店・競合クーポン実測)/PART1-3(単価の天井)
会計の動き:竹6,000円の客が6,800円を払う(店+800円)。客は松の定価より700円得(PART2-7の核心)。前提:施策①で松7,500円を実在コースとして販売していること——架空の通常価格との比較は景品表示法リスクがあるため、必ず①の後に実施。+800円という幅は粗利と相談して調整可。飲み放題のみのグレードアップ(「+1,000円でプレミアム飲放」)でも同じ構造で作れます。
軸B・単価UP/①とセット割引ではなく"名物の体験を足す"方向。原価は割引より軽く、名物(施策②)の認知も進む。
軸B・体験増来店動機・PV流入には有効(軸A)。これは残す。ただし単価は上がらないので、上のアップセル型と併用する。
軸A・集客現行の「10%オフ」を値引きでなく特典に置き換える(下限条件・カラクリ①とも相性良)。宴会単価を維持しつつ幹事を動かす。シーン明示(施策③)と連動。
軸B・宴会空席情報が未登録=当日客に見つけてもらう枠が空白(PART1-6)。実測によると、食べログは予約枠を開放している店を標準検索で上位に表示する傾向があり、「空席あり」検索やアプリの現在地検索でも選ばれやすくなります(※アプリ利用時)。
■ 根拠:食べログ集客の実測(2026年)/PART1-2(入口は強い)1-6(未登録)
以下は食べログ管理画面ではなく店舗運営の話。効果はありますが工数が大きく中長期。①〜⑤が回ってから検討で十分です(網羅性のため記載)。
立吉は店舗会員未登録・運用ゼロで点数1位(PART2-1)=点数は食べログ操作では上がらないことを競合が証明している。自店は運用量が競合最多クラスなのに点数下位。クーポン乱発や口コミ依頼の追加は逆効果になり得ます。
■ 根拠:PART2-1(立吉 運用ゼロ×点数1位)
口コミ精読では味・接客への実質クレームはほぼ皆無。痛点は「席キャパ・提供速度・立地」の外的要因。うち店舗で動かせるのは提供速度の体感(最初の一皿を早く出す等)。
■ 根拠:自店口コミの精読(外的要因のみが痛点)
D判定の実態は「開店前・定休日」という構造的不在(不成立34件のうち開店前21件・定休日12件)。営業日の営業時間帯はほぼ取れており(不成立8.1%)、電話体制の大改修は機会費用に見合わない。時間外・定休日のコールをネット予約へ誘導する仕組みで十分です。
■ 根拠:PART1-5(営業時間帯8.1%/開店前65.6%/定休日80%)
「効果↑大/↑中」の方向性を、実際に確認できる数字と場所に落とします。いずれもすでにオーナーの手元にあるプレミアムレポート・管理画面で毎月確認できるものです。伸び幅の数値は約束しません(外部要因が絡むため)。動いたか・動かないかを、ここで判定します。
| 施策 | 動くはずの数字 | 確認する場所 | いつから見えるか |
|---|---|---|---|
| ① コース刻み | コース金額分布の「6,000円以上」比率(現在0%) | プレミアムレポート/コース金額分布 | コース公開の翌月分から |
| ② 名物言語化 | 保存数・PVの前月比 | 店舗管理画面(保存数)/プレミアムレポート(PV) | 文言反映の翌月分から |
| ③ 宴会シーン明示 | 予約人数分布の「5名以上」比率(現在ほぼ0%) | プレミアムレポート/予約人数分布 | 反映後、宴会需要期に顕在化しやすい |
| ④ クーポン単価UP | アップセル型クーポンの利用数 × 対象コースの予約 | 管理画面(クーポン利用実績)+金額分布 | クーポン公開の翌月分から |
| ⑤ 空席登録 | 検索経由の閲覧・当日系の流入 | プレミアムレポート(流入・PV) | 間接効果のため月次の傾向で判断 |
期日や金額はあえて約束しません(予約の動きは季節・外部要因に左右されるため)。その代わり、「何が確認できたら次へ進むか」という合図で進めます。
まず食べログ内の①〜⑤を動かす。①コース刻み(松竹梅で6,000円超を新設)と②名物言語化(釜めし・牡蠣タルタルなどから看板を選ぶ)が主役で、どちらも工数小・効果大。③宴会シーン明示・④クーポン単価UP・⑤空席登録が土台を固める。高単価化には松(7,000〜7,500円)の新設とクーポンのアップセル設計が最短。点数回復は運用では上がらないため実食満足への中長期投資。電話には投資しない。
――ただし「どの名物を看板にするか・松をいくらにするか・クーポンをどう組むか」は、店を一番わかっているオーナーの判断です。このレポートはその材料です。
このレポートの数字がどこから来ているか、どこまでが事実でどこからが推測かを開示します。分析の信頼性を担保するためのセクションです。
| データ | 出所 | 状態 |
|---|---|---|
| 自店 来店率・コース金額分布・予約人数分布 | 食べログ プレミアムレポート(13ヶ月) | 一次情報 |
| 電話コール(日別・時間帯別) | プレミアムレポート(25年12月〜26年6月・146件) | 全月の合計一致を検算済 |
| 管理画面の設定状況(写真・空席・座席) | 店舗管理画面 | 目視確認 |
| 競合20店の点数・口コミ・保存・コース | 食べログ店舗ページ(実測) | 裏取り済 |
| 競合コース文言・米油/ソースの訴求状況 | 食べログ・各店公式・口コミ(実測) | 実文言取得 |
| 味変ソース10種の「常設」 | 自店公式サイト・ホットペッパー(一次情報) | 一次確認済 |
| 競合のソース種類数(串の坊・かっちゃん等) | 競合各店ページの実測(2026年7月) | 実測・全店網羅ではない |
| 空席登録の効果・従量課金の仕組み | 食べログ集客情報(実測) | 公開情報 |
本資料は「事実は言い切り、打ち手は選択肢として提示する」方針で作成しています。データと競合実測は検証済みの事実として断定していますが、どの打ち手を選ぶか・組み合わせるかは、店を最もよく理解しているオーナーの判断に委ねる構成です。各施策は着手後に効果を測定し、次の打ち手に反映していくことを想定しています。